外壁のサビ対策マニュアル!種類別の補修方法と予防の知識
2022.10.08 (Sat) 更新

放置すると建物の劣化を早める原因にもなりかねません。
この記事では、外壁にサビが発生する原因から、その種類、対策、そして業者に依頼すべきケースまでを詳しく解説します。
サビの種類に応じた正しい対処法や、長期的に見た予防方法についてもご紹介しますので、外壁の状態が気になっている方はぜひ参考にしてください。
外壁にサビが発生する原因
外壁にサビが発生する原因はいくつか考えられます。
サビの発生は単なる見た目の問題ではなく、住宅全体の耐久性にも大きく影響します。
主な原因を理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができ、定期的なメンテナンスの重要性も見えてきます。
もらいサビとは
もらいサビとは、外壁自体が直接サビるのではなく、近くにある金属製品からサビが移ってしまう現象のことです。
例えば、自転車・物干し竿・ガーデニング用品などが雨ざらしになり、金属部分にサビが発生した場合、そのサビが雨水や風を介して外壁に付着することで「もらいサビ」が生じます。
見た目には外壁から発生しているように見えるため、原因に気づかないケースも多く、放置してしまう人も少なくありません。
もらいサビは金属外壁だけでなく、モルタルや窯業系サイディングなどの非金属素材でも起こるため注意が必要です。
金属製外壁の劣化
トタンやガルバリウム鋼板などの金属製外壁は、軽量で耐久性が高い一方、経年劣化によって塗膜が剥がれたり、細かな傷が入るとその部分から酸化が始まり、サビが発生します。
塗膜は金属を水や酸素から守るバリアの役割を果たしていますが、この保護膜が劣化すると一気にサビが広がる可能性があります。
特に、沿岸部や工業地帯などでは塩害や排気ガスの影響を受けやすく、サビの進行が通常より早まる傾向があります。
施工不良も原因に?
外壁塗装時の施工不良も、サビの発生を早める原因の一つです。
外壁塗装は本来「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程で行われ、それぞれの塗膜がしっかりと密着することで高い防水性・防錆性を発揮します。
しかし、下地処理を省略したり、乾燥時間を守らずに塗装を進めると、塗膜の密着性が低下し、早期にサビが発生してしまいます。
また、防錆下塗り材が正しく施工されていない場合も、外壁内部で金属が酸化しやすくなり、数年で再塗装が必要になることもあります。
当社のような信頼できる業者を選ぶことが、サビ防止の第一歩と言えるでしょう。

外壁サビの種類と特徴
外壁に発生するサビにはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を把握することで対処法が異なります。
サビの種類を見極めることで、早期に正しい処置を行うことができます。
赤サビ
赤サビは、鉄や鋼が酸化して発生する最も一般的なサビです。
赤茶色をしており、進行すると表面だけでなく内部まで腐食が進むため、放置は厳禁です。
赤サビが進むと金属がもろくなり、最終的には穴が開いたり部材の交換が必要になります。
特に鉄製の手すりや外階段、金属パネルなどに多く見られ、早期発見と除去が重要です。
白サビ
白サビは、亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板など、亜鉛を含む素材に発生するサビです。
白い粉のような状態で現れ、表面がざらつくのが特徴です。
赤サビほど進行は速くありませんが、塗膜の密着力が低下し、防水性が損なわれていくため注意が必要です。
湿気の多い環境や通気性の悪い箇所で発生しやすく、特に梅雨時期に進行が早まります。
もらいサビ
もらいサビは、近くの金属部分から発生したサビが雨水や風によって外壁に移ったものです。
一見軽度に見えても、塗膜に浸透してしまうと色素沈着のように跡が残ることがあります。
放置すると外壁の美観が損なわれるだけでなく、サビが拡散して他の部分にも広がることがあります。発見したら、まず原因を突き止めることが大切です。
外壁サビの対策と専門業者への依頼
外壁にサビを見つけた際は、早めに適切な処置を行うことが大切です。
サビの程度や外壁の素材によっては、自分で除去しようとするとかえって塗膜を傷つけ、症状を悪化させてしまう場合もあります。
そのため、状態を見極めながら専門業者に相談するのが安心です。
業者に依頼すべきケース
以下のような場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
・サビの範囲が広い、または進行が激しい場合
・高所での作業が必要な場合
・外壁に穴が開いているなど、構造的な問題がある場合
・塗膜が全体的に劣化しており、再塗装が必要な場合
当社のような外壁専門業者は、サビの種類・原因・進行度を正確に診断し、最適な補修プランをご提案いたします。
サビ取りだけでなく、再発防止のための下地処理や防錆塗装も含めた施工が可能です。
さらに、安全面を考慮した作業手順で対応するため、安心して任せることができます。
サビは「見た目が悪い」だけでなく「建物の寿命を縮める」深刻なサインです。
早めの相談が結果的に費用を抑えることにもつながります。
FAQ(外壁のサビ)
Q1: 外壁のサビを放置するとどうなりますか?
A1: 外壁のサビを放置すると、酸化が進み、金属の腐食や外壁材の劣化を招きます。
軽度のサビであっても、数年放置することで広範囲に広がることがあり、塗装だけでは修復できなくなるケースもあります。
特に鉄骨住宅では、構造部まで影響することがあり、耐久性・耐震性の低下にもつながる恐れがあります。
Q2: サビ止め塗料にはどのような種類がありますか?
A2: サビ止め塗料には油性・水性・エポキシ樹脂系などがあり、それぞれ特徴が異なります。
油性塗料は耐久性が高く長持ちしますが、施工時に臭いが強いのが難点です。
水性塗料は環境にやさしく扱いやすい反面、耐久性はやや劣ります。エポキシ樹脂系は防錆性能が高く、金属外壁の再塗装に最適です。
下地との相性を考慮して選ぶことが重要です。
Q3: 外壁のサビ予防にはどのような対策がありますか?
A3: 外壁のサビを防ぐには、定期的な洗浄と塗膜のメンテナンスが効果的です。
特に雨だれや埃が溜まりやすい場所は、サビが発生しやすいため注意が必要です。
また、外壁の近くに金属製品を直接置かない、通気性を確保するなど、環境面の工夫も重要です。
5〜10年を目安に専門業者による点検や再塗装を行うと、サビの発生を長期間防ぐことができます。

まとめ
外壁のサビは、見た目の問題にとどまらず、建物の寿命を左右する重要なサインです。
サビの種類や発生原因を正しく理解し、早期に当社のような専門業者へ相談することが大切です。
定期的なメンテナンスと防錆塗装を行うことで、美観を保ちながら、長く安心して住める家を維持できます。





















