金属屋根を守る!防水塗料の選び方から塗装・メンテナンスまで解説
2024.08.07 (Wed) 更新

金属屋根の防水塗料について、その必要性から選び方、塗装の手順、費用まで、幅広く疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、金属屋根を長持ちさせるための防水塗料に関する情報をまとめました。
メンテナンスの重要性や業者選びのポイントについてもご紹介します。
ぜひ、この記事を参考にして、金属屋根のメンテナンスにお役立てください。
金属屋根に防水塗料は必要?
防水塗料の役割とは
金属屋根、特に鋼板屋根(トタン屋根やガルバリウム鋼板屋根)において、防水塗料は重要な役割を果たします。
これらの屋根材は、メッキ層によって鋼板の腐食を防いでいますが、その上を塗装することで、メッキ層と鋼板自体の保護効果を高めることができます。
防水塗料は、雨水や紫外線などの外部要因から屋根を守り、サビの発生を抑制する効果が期待できます。
定期的な塗装メンテナンスによって、金属屋根の寿命を延ばすことが可能です。
塗装しないとどうなる?
金属屋根の塗装を怠ると、様々な問題が発生する可能性があります。
塗料の劣化が進むと、メッキ層や鋼板の腐食が進行し、サビが発生しやすくなります。
特にトタン屋根の場合、サビが進行すると穴が開いて雨漏りの原因となることもあります。
また、紫外線による影響で塗膜が劣化し、色あせや剥がれが生じることもあります。
これらの劣化を放置すると、屋根全体の耐久性が低下し、大規模な修理や交換が必要になる可能性も考えられます。
定期的なメンテナンスと適切な塗装を行うことで、これらのリスクを軽減することができます。

金属屋根の防水塗料の選び方のポイント
塗料の種類で選ぶ
金属屋根に使用する防水塗料には、様々な種類があります。
代表的なものとしては、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などがあります。
ウレタン塗料は比較的安価で、柔軟性があるためひび割れしにくいというメリットがあります。
シリコン塗料は、耐候性や耐久性に優れており、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
フッ素塗料は、耐久性が非常に高く、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。
それぞれの塗料には特徴があるため、予算や求める性能に合わせて適切な塗料を選ぶことが重要です。
耐久性で選ぶ
防水塗料を選ぶ上で、耐久性は重要な要素です。
金属屋根は常に外部環境にさらされているため、塗料の耐久性が低いと早期に劣化してしまい、再塗装が必要になる可能性があります。
一般的に、フッ素塗料や無機塗料は耐久性が高く、15年以上持つものもあります。
シリコン塗料も10年以上の耐久性があり、コストパフォーマンスに優れています。
耐久性を重視する場合は、これらの塗料を選ぶと良いでしょう。
ただし、耐久性が高い塗料は価格も高くなる傾向があるため、予算とのバランスを考慮することが大切です。
価格で選ぶ
防水塗料の価格は、種類によって大きく異なります。
一般的に、ウレタン塗料が最も安価で、次いでシリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料の順に高くなります。
価格だけで選ぶのではなく、耐久性や耐候性、メンテナンスコストなども考慮して総合的に判断することが重要です。
例えば、初期費用は高くても、耐久性の高い塗料を選べば、長期的に見てメンテナンスコストを抑えることができる場合があります。
防水塗料 塗装の手順と費用
塗装の流れを知ろう
金属屋根の防水塗装は、以下の手順で行われます。
1: 足場設置: 安全に作業を行うために、足場を設置します。
2: 高圧洗浄: 屋根の汚れやコケなどを高圧洗浄で洗い落とします。
3: 下地処理: サビや古い塗膜をケレン作業で除去し、表面を整えます。
4: 錆止め塗装: サビの発生を防ぐために、錆止め塗料を塗布します。
5: 下塗り: 上塗り塗料の密着性を高めるために、下塗りを行います。
6: 中塗り: 上塗り塗料の色を均一にするために、中塗りを行います。
7: 上塗り: 仕上げとして、上塗りを行います。
8: 足場解体: 塗装完了後、足場を解体します。
各工程を丁寧に行うことで、塗料の性能を最大限に引き出し、長持ちさせることができます。
下地処理が超重要
塗装の仕上がりを左右する上で、下地処理は非常に重要な工程です。
古い塗膜やサビが残ったまま塗装すると、塗料が剥がれやすくなったり、早期に劣化する原因となります。
ケレン作業では、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを使用して、丁寧にサビや古い塗膜を除去します。
また、屋根の表面に凹凸がある場合は、パテなどで平滑にすることも重要です。
下地処理をしっかりと行うことで、塗料の密着性が高まり、耐久性が向上します。
気になる費用相場
金属屋根の防水塗装にかかる費用は、屋根の面積や塗料の種類、業者によって異なります。
一般的な相場としては、足場代が1平方メートルあたり1,000円〜1,200円、高圧洗浄が1平方メートルあたり300円〜400円、ケレン作業が1平方メートルあたり500円〜700円、塗料代が1平方メートルあたり1,800円~4,500円程度です。
これらの費用を合計すると、標準的な塗り面積である80平方メートルの屋根の場合、50万円前後が目安となります。
FAQ(よくある質問)
Q: 防水塗料の耐用年数はどれくらいですか?
A: 防水塗料の種類によって耐用年数は異なります。一般的に、ウレタン塗料は約5~10年、シリコン塗料は約10~15年、フッ素塗料は約15~20年程度です。ただし、屋根の環境や気候条件によっても耐用年数は変動するため、定期的な点検とメンテナンスを行うことが重要です。
Q: 塗装業者を選ぶ際の注意点は?
A: 塗装業者を選ぶ際には、実績や評判、資格の有無などを確認することが重要です。
また、契約前に保証内容や契約書をしっかりと確認することも大切です。

まとめ
金属屋根の防水塗装は、屋根を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
適切な塗料を選び、丁寧な施工を行うことで、雨漏りやサビから建物を守ることができます。
費用や手順を理解し、信頼できる業者に依頼することで、安心して快適な住まいを維持することができます。
定期的な点検とメンテナンスを心がけ、金属屋根を長持ちさせましょう。






















