外壁の濃い色は後悔しやすい?デメリットと失敗しない色選びのポイント
2023.12.16 (Sat) 更新

外壁の色選びは、住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。
特に濃い色の外壁は、個性的でスタイリッシュな雰囲気を演出できるため、多くの方が検討されます。
しかし、濃い色にはいくつかのデメリットも存在します。
この記事では、外壁に濃い色を選ぶ際のメリットとデメリットを詳しく解説し、後悔しないための対策をご紹介します。
外壁に濃い色を選ぶ理由
個性を演出できる
濃い色の外壁は、周囲の住宅とは一線を画す、個性的な外観を演出できます。
特に、ブラックやネイビーなどのダークカラーは、洗練された印象を与え、個性を際立たせることができます。
他の住宅と差別化を図りたい方にとって、濃い色は魅力的な選択肢となるでしょう。
高級感を演出できる
濃い色は、重厚感や落ち着きをもたらし、住まいに高級感をプラスします。
ダークブラウンやダークグレーなどの色は、特に高級感を演出しやすく、落ち着いた雰囲気の住宅にしたい場合に最適です。
素材感と組み合わせることで、さらに上質な印象を高めることができます。
汚れが目立ちにくい場合も
濃い色は、砂埃などの薄い色の汚れが目立ちやすい反面、排気ガスによる黒ずみなど、濃い色の汚れは目立ちにくいというメリットがあります。
交通量の多い地域や、工場地帯などでは、濃い色の外壁を選ぶことで、汚れが目立たない外観を維持しやすくなります。

外壁に濃い色を使うデメリットとは
色褪せしやすい
濃い色の外壁は、太陽光に含まれる紫外線によって色褪せしやすいというデメリットがあります。
特に、赤や黄色などの原色に近い色は、色褪せが顕著に現れやすく、塗装後数年でイメージが変わってしまうこともあります。
色褪せが気になる場合は、耐候性の高い塗料を選ぶなどの対策が必要です。
汚れや劣化が目立ちやすい
濃い色の外壁は、砂埃や鳥の糞などの汚れが目立ちやすい傾向があります。
また、塗膜の劣化によって生じるチョーキング現象(塗膜表面が粉状になる現象)も、濃い色の外壁では白っぽく目立つため、劣化がより早く感じられてしまいます。
定期的なメンテナンスを行うことで、美観を維持する必要があります。
周囲の景観と調和しない場合がある
濃い色の外壁は、周囲の景観と調和しない場合があります。
特に、周囲の建物が明るい色調で統一されている場合、濃い色の外壁は浮いて見えてしまう可能性があります。
外壁の色を選ぶ際には、周囲の景観との調和を考慮し、地域に合った色を選ぶことが大切です。
熱を吸収しやすい
濃い色の外壁は、太陽光を吸収しやすく、外壁の温度が上昇しやすいというデメリットがあります。
外壁の温度上昇は、室内の温度上昇にもつながり、冷房効率を悪化させる可能性があります。
遮熱塗料を使用したり、断熱性能の高い外壁材を選ぶなどの対策が必要です。
塗料の価格が高い傾向がある
濃い色の塗料は、明るい色の塗料に比べて価格が高い傾向があります。
濃い色を出すためには、顔料を多く使用する必要があるため、材料費が高くなることが原因です。
予算を考慮しながら、最適な塗料を選ぶ必要があります。
デメリットを解消するには
塗料選びが重要
濃い色のデメリットを軽減するためには、塗料選びが非常に重要です。
耐候性の高い塗料(フッ素塗料や無機塗料など)を選ぶことで、色褪せを抑制し、美観を長期間維持することができます。
また、遮熱塗料を選ぶことで、外壁の温度上昇を抑え、室内の温度上昇を抑制することができます。
色の選び方の工夫
濃い色を選ぶ場合でも、原色に近い色ではなく、少し薄めの色を選ぶことで、色褪せを目立ちにくくすることができます。
また、艶消しタイプの塗料を選ぶことで、落ち着いた印象になり、汚れも目立ちにくくなります。
デザインの工夫
外壁全体を濃い色にするのではなく、一部に濃い色を取り入れることで、デメリットを軽減することができます。
例えば、1階部分だけを濃い色にしたり、玄関周りやベランダなどのアクセントとして濃い色を使用することで、おしゃれな外観を演出しながら、デメリットを抑えることができます。
ツートンカラーにする場合は、色の割合を6:4または7:3にするとバランスが良くなります。
メンテナンスを怠らない
濃い色の外壁は、定期的なメンテナンスを行うことで、美観を長期間維持することができます。
定期的に外壁を洗浄し、汚れを落とすことで、色褪せや劣化を抑制することができます。
また、必要に応じて、再塗装を行うことで、外壁を保護し、寿命を延ばすことができます。
FAQ(よくある質問)
Q1: 濃い色の外壁は、風水的にどうですか?
A1: 風水では、黒や濃いグレーなどの色は、安定や信頼といった意味を持ち、家の基礎を固める効果があると言われています。
ただし、使用する方角によっては運気を下げてしまう可能性もあるため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
Q2: 濃い色の外壁は、どんなスタイルの住宅に合いますか?
A2: 濃い色の外壁は、モダンなデザインの住宅や、和モダンな住宅によく合います。
また、洋風住宅でも、濃いネイビーやダークブラウンなどを取り入れることで、落ち着いた雰囲気を演出できます。
Q3: 濃い色の外壁のメンテナンス頻度は、どのくらいですか?
A3: 濃い色の外壁のメンテナンス頻度は、使用する塗料の種類や、環境によって異なりますが、一般的には、7〜10年程度で再塗装を検討するのがおすすめです。
定期的な洗浄は、1〜2年に一度行うのが理想的です。

まとめ
濃い色の外壁は、個性的で高級感のある外観を演出できる一方、色褪せや汚れが目立ちやすい、熱を吸収しやすい、塗料の価格が高いなどのデメリットも存在します。
これらのデメリットを軽減するためには、耐候性や遮熱性の高い塗料を選び、色の選び方やデザインを工夫することが重要です。
また、定期的なメンテナンスを怠らないことで、美観を長期間維持することができます。
当社のような専門家と相談しながら、後悔のない外壁の色選びを心がけましょう。






















