外壁を守るコーキングの劣化対策!原因・リスク・補修のポイントを解説
2023.12.08 (Fri) 更新

コーキングのひび割れ、気になっていませんか?
外壁のコーキングは、住まいを雨水から守る大切な役割を担っています。
しかし、紫外線や温度変化などの影響で、どうしても劣化してしまうもの。
今回は、コーキングの劣化について、その原因から放置するリスク、DIYでの補修の注意点まで、幅広くご紹介します。
この記事が、住まいのメンテナンスの一助となれば幸いです。
コーキングとは
コーキングの役割
コーキング(シーリング)は、建物の部材同士の隙間を埋める材料のことです。
外壁材の継ぎ目や窓枠の周囲などに充填され、硬化することでゴム状の弾力を持つようになります。
この弾力性によって、地震や風圧による建物の揺れや、温度変化による部材の膨張・収縮を吸収し、建物を保護する役割を果たします。
また、隙間を塞ぐことで雨水などの浸入を防ぎ、建物の防水性を高める重要な役割も担っています。
コーキングの種類
コーキング材には、様々な種類があります。
代表的なものとしては、シリコン系、ウレタン系、変成シリコン系、アクリル系などがあります。
・シリコン系: 耐水性、耐候性に優れており、主に水回りで使用されます。
ただし、塗料が密着しにくい性質があります。
・ウレタン系: 弾力性、密着性に優れており、外壁の継ぎ目などに使用されます。
耐久性はシリコン系に劣ります。
・変成シリコン系: シリコン系とウレタン系の良い点を持ち合わせており、幅広い用途で使用できます。
塗料の密着性も良好です。
・アクリル系: 比較的安価で、DIYでも扱いやすいですが、耐久性は他の種類に劣ります。

コーキングの劣化症状
ひび割れ
コーキングの表面に細い線状のひびが入る症状です。
紫外線や温度変化による伸縮の繰り返しが主な原因です。
初期段階では、防水性能への影響は少ないですが、放置するとひび割れが拡大し、雨水が浸入する原因となります。
剥離
コーキングが外壁材やサッシから剥がれてしまう症状です。
施工不良や経年劣化が原因で発生します。
剥離した部分から雨水が浸入し、建物内部の腐食を引き起こす可能性があります。
肉やせ
コーキングの体積が減少し、痩せてしまう症状です。
コーキングに含まれる可塑剤という成分が、紫外線や熱によって徐々に失われることが原因です。
肉やせが進むと、コーキングの弾力性が失われ、ひび割れや剥離につながります。
欠落
コーキングの一部が剥がれ落ちて、完全に無くなってしまう症状です。
経年劣化が進んだ状態で見られます。
欠落した部分からは、雨水が容易に浸入し、建物への被害が大きくなる可能性があります。
破断
ひび割れが進行し、コーキングが完全に切れてしまう状態です。
地震や台風などの強い力が加わった場合にも発生することがあります。
破断した箇所は、防水性が完全に失われ、雨漏りの原因となります。
コーキングの劣化が起こる原因は?
紫外線
コーキングの劣化の最大の原因は、紫外線です。
紫外線は、コーキングの主成分である樹脂を分解し、劣化を促進します。
特に、日当たりの良い場所にあるコーキングは、劣化が早まる傾向があります。
温度変化と建物の動き
建物は、日中の温度上昇や夜間の温度低下によって、膨張と収縮を繰り返します。
また、地震や風圧によっても、建物は揺れます。
コーキングは、これらの建物の動きに追従し、隙間を埋め続ける必要がありますが、伸縮の繰り返しによって、徐々に劣化していきます。
雨水や湿気
雨水や湿気も、コーキングの劣化を促進する要因となります。
雨水がコーキングの内部に浸透すると、樹脂の分解を促進し、ひび割れや剥離の原因となります。
特に、湿気の多い場所では、カビが発生し、コーキングの劣化を早めることがあります。
コーキング材の品質
コーキング材の品質も、耐久性に大きく影響します。
安価なコーキング材は、紫外線や温度変化に対する抵抗力が低く、早期に劣化する可能性があります。
耐久性の高い高品質なコーキング材を選ぶことが重要です。
施工不良
コーキングの施工不良も、劣化の原因となります。
例えば、下地処理が不十分だったり、コーキング材の充填量が不足していたりすると、早期にひび割れや剥離が発生する可能性があります。
当社のような信頼できる業者に施工を依頼することが重要です。
FAQ(よくある質問)
Q: コーキングの寿命はどれくらいですか?
A: コーキングの寿命は、使用されている材料や環境によって異なりますが、一般的には5年から10年程度と言われています。
ただし、紫外線や雨風にさらされる過酷な環境下では、寿命が短くなる傾向があります。
定期的な点検を行い、劣化の兆候が見られた場合は、早めに補修することが大切です。
Q: コーキング補修の費用はどれくらいですか?
A: コーキング補修の費用は、補修範囲や使用する材料、業者によって異なります。
一般的には、打ち替えの場合、1メートルあたり900円〜1500円程度が相場です。
増し打ちの場合は、1メートルあたり500円〜1000円程度が相場です。
足場が必要な場合は、別途足場費用がかかります。

まとめ
コーキングは、建物を雨水や紫外線から守る重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化は避けられず、ひび割れや剥離などの症状が現れます。
劣化を放置すると、雨漏りや建物の構造への影響、シロアリ被害など、様々なリスクが生じる可能性があります。
定期的な点検を行い、劣化の兆候が見られた場合は、早めに当社のような専門業者に相談し、適切な補修を行うことが大切です。























