外壁のひび割れとは?原因を知って適切な補修で安心の住まいを!
2023.10.04 (Wed) 更新

外壁のひび割れ、見過ごしていませんか?
小さなひび割れでも、放置すると大きなトラブルにつながる可能性があります。
この記事では、外壁にひび割れが発生する原因を詳しくご紹介します。
原因を特定し、適切な対策を講じることで、大切な住まいを守りましょう。
外壁のひび割れとは?
外壁のひび割れは、建物の外観を損ねるだけでなく、内部への雨水侵入の原因となることもあります。
ひび割れは、クラックとも呼ばれ、放置すると建物の耐久性を低下させる可能性があります。
早期に原因を特定し、適切な補修を行うことが重要です。
外壁のひび割れ 原因を徹底解説
外壁のひび割れには、様々な原因が考えられます。
主な原因としては、経年劣化、乾燥収縮、地震や不同沈下、施工不良、その他外的要因などが挙げられます。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
経年劣化によるひび割れ
外壁の塗膜は、時間の経過とともに劣化します。
塗膜が劣化すると、外壁の保護機能が低下し、ひび割れが発生しやすくなります。
特に、紫外線や雨風にさらされることで、劣化は加速します。
定期的なメンテナンスを行うことで、塗膜の劣化を抑制し、ひび割れの発生を防ぐことができます。
外壁塗装をしてから数年後にひび割れが生じた場合は、経年劣化が原因である可能性が高いです。
乾燥収縮によるひび割れ
モルタルやコンクリートなどの湿式工法で施工された外壁は、乾燥する際に収縮します。
この収縮によって、ひび割れが発生することがあります。
特に、施工時の乾燥が不十分な場合や、急激な乾燥が進んだ場合に、ひび割れが発生しやすくなります。
乾燥クラックは、幅の狭いひび割れ方が特徴です。
地震や不同沈下によるひび割れ
地震の揺れや地盤の不同沈下によって、建物に負荷がかかり、外壁にひび割れが発生することがあります。
特に、地震の揺れは建物全体に大きな影響を与え、外壁材そのものがひび割れてしまう可能性があります。
また、不同沈下は、建物の一部が沈み込むことで歪みが生じ、ひび割れの原因となります。
地震によるひび割れの場合、表層の外壁塗装だけでなく、外壁材などもひび割れている可能性が高いです。
施工不良によるひび割れ
塗装業者の施工不良によって、外壁にひび割れが発生することがあります。
例えば、塗料の選択ミスや塗料の乾燥不足などが原因として挙げられます。
塗装後、1~2年と短い期間でひび割れが生じた場合は、施工不良の可能性が高いと考えられます。
具体的には、下塗り、中塗り、上塗りの各工程で、塗料の乾燥時間を守らずに次の工程に進んでしまうと、ひび割れが発生することがあります。
また、外壁材(下地)と下塗り塗料の相性、下塗り塗料と中塗り・上塗り塗料の相性が悪い場合にも、ひび割れが生じることがあります。
その他外的要因によるひび割れ
上記以外にも、車の振動や電車の振動、近隣の工事による振動などが原因で、外壁にひび割れが発生することがあります。
これらの振動は、瞬間的には小さなものでも、長期間にわたって蓄積されることで、建物にダメージを与え、ひび割れを誘発する可能性があります。
また、台風や強風などの自然災害によって、外壁に物が衝突した場合にも、ひび割れが発生することがあります。

ひび割れを放置するリスク
外壁のひび割れを放置すると、建物や健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
建物への影響
ひび割れから雨水が浸入すると、外壁材や躯体の腐食を招き、建物の耐久性を低下させる可能性があります。
また、雨漏りの原因となり、室内の壁や天井にシミが発生したり、カビが発生したりすることもあります。
さらに、構造クラックと呼ばれる幅の広いひび割れは、建物の強度を著しく低下させるため、非常に危険です。
健康への影響
雨漏りやカビの発生は、室内の湿度を高め、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります。
また、シロアリが発生しやすくなり、建物の内部を食い荒らされることで、健康被害だけでなく、建物の倒壊リスクを高めることにもつながります。

ひび割れの種類と補修方法
ひび割れの種類によって、適切な補修方法が異なります。
主なひび割れの種類としては、ヘアクラック、構造クラック、縁切れクラックなどが挙げられます。
ヘアクラックの補修
ヘアクラックは、幅0.3mm以下の細いひび割れで、塗膜の表面に発生することが多いです。
ヘアクラックの場合、DIYでの補修も可能です。
補修方法としては、ひび割れに沿ってシーリング材を充填したり、専用の補修材を塗り込んだりする方法があります。
ただし、高所作業となる場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
幅0.3mm未満のひび割れであれば自身での補修も可能です。
構造クラックの補修
構造クラックは、幅0.3mm以上、深さ5mm以上のひび割れで、建物の構造に影響を与える可能性があります。
構造クラックの場合、専門業者による補修が必要です。
補修方法としては、ひび割れ箇所をU字型にカットし、シーリング材を充填するUカットシーリング処理や、エポキシ樹脂を注入する方法などがあります。
構造クラックを放置すると、建物の強度低下につながるため、早急な対応が必要です。
その他のクラックの補修
縁切れクラックは、湿式工法を用いた外壁で、塗り継ぎ部分に発生するひび割れです。
縁切れクラックの場合、ひび割れ箇所を研磨し、再度塗装することで補修します。
また、乾燥クラックは、モルタルやコンクリートの乾燥収縮によって発生するひび割れで、ヘアクラックと同様に、シーリング材や補修材で補修します。
FAQ(よくある質問)
Q1: 外壁のひび割れを見つけた場合、自分で補修すべきか、業者に依頼すべきか?
A1: ひび割れの幅や深さ、発生場所によって判断が異なります。
幅0.3mm以下のヘアクラックであればDIYでの補修も可能ですが、構造クラックや高所にあるひび割れは専門業者に依頼することをおすすめします。
Q2: 外壁のひび割れ補修にかかる費用はどのくらい?
A2: 補修方法や範囲によって費用は異なりますが、一般的には1メートルあたり数千円程度が目安となります。
ただし、足場が必要な場合や、外壁全体の塗装が必要な場合は、費用が大きく変動する可能性があります。
Q3: 外壁のひび割れ補修後、再発を防ぐためにはどうすればよいか?
A3: 定期的なメンテナンスが重要です。
外壁の状態を定期的にチェックし、必要に応じて再塗装やシーリングの打ち替えなどを行うことで、ひび割れの再発を防ぐことができます。
まとめ
外壁のひび割れは、様々な原因によって発生し、放置すると建物や健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
ひび割れの種類によって適切な補修方法が異なるため、早期に原因を特定し、適切な対応を行うことが重要です。
DIYでの補修が可能な場合もありますが、構造クラックや高所にあるひび割れは専門業者に依頼することをおすすめします。
定期的なメンテナンスを行い、大切な住まいを守りましょう。






















