外壁塗装しないとどうなる?放置期間別リスクと劣化サイン・後悔しないために
2023.04.26 (Wed) 更新

外壁塗装を検討しているけれど、費用や手間を考えると先延ばしにしてしまいがち。
しかし、外壁塗装をせずに放置すると、様々なリスクが生じる可能性があります。
この記事では、外壁塗装をしないとどうなるのか、放置することでどのようなリスクがあるのかを解説します。
また、放置期間ごとの劣化の進行についても具体的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装 しないとどうなる?放置のリスク
雨漏りのリスク
外壁塗装が劣化すると、外壁にひび割れや隙間が生じ、そこから雨水が浸入するリスクが高まります。
雨漏りは、住宅の内部を腐食させるだけでなく、カビの発生原因にもなり、健康被害を引き起こす可能性もあります。
雨漏りが発生した場合、壁や天井にシミができたり、雨水がポタポタと垂れてくるなどの症状が現れます。
これらの症状が見られた場合は、早急な対応が必要です。 放置すると、被害が拡大し、修繕費用も高額になる可能性があります。
害虫発生のリスク
外壁のひび割れや隙間は、害虫の侵入経路にもなります。
特に、シロアリは湿った木材を好むため、雨漏りによって腐食した木材は格好の餌食となります。
シロアリは、住宅の構造を蝕み、耐震性を低下させるため、非常に危険です。
また、ゴキブリやクモなどの害虫も、外壁の隙間から侵入し、家の中に住み着くことがあります。
害虫は、不衛生な環境を作り出すだけでなく、アレルギーの原因にもなるため、注意が必要です。
建物の寿命を縮めるリスク
外壁塗装は、建物を雨風や紫外線から守るバリアの役割を果たしています。
塗装をしないまま放置すると、外壁材が直接雨風や紫外線にさらされ、劣化が進行します。
外壁材の劣化は、建物の寿命を縮める原因となります。
特に、木造住宅の場合、木材が腐食すると、建物の強度が低下し、地震などの災害に弱くなる可能性があります。
定期的な外壁塗装は、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持するためにも重要です。

外壁の劣化サインを見逃さないで
チョーキング現象とは
チョーキング現象とは、外壁の表面を手で触ると、白い粉が付着する現象です。
これは、塗料に含まれる樹脂が紫外線によって分解され、顔料が粉状になって表面に現れるために起こります。
チョーキング現象は、外壁塗装の劣化を示すサインの一つであり、防水機能が低下していることを意味します。
チョーキング現象が見られた場合は、早めに外壁塗装を検討しましょう。
クラックの種類と危険度
クラックとは、外壁に発生するひび割れのことです。
クラックには、ヘアークラック、乾燥クラック、構造クラックなど、様々な種類があります。
ヘアークラックは、幅0.3mm以下の細いひび割れで、塗膜の表面に発生することが多いです。
比較的軽度なクラックですが、放置すると雨水が浸入し、劣化を促進する可能性があります。
乾燥クラックは、モルタルなどの外壁材が乾燥する際に発生するひび割れです。
幅が広くなることがあり、雨水が浸入するリスクが高まります。 構造クラックは、建物の構造的な問題によって発生するひび割れです。
幅が広く、深いため、雨漏りの原因となる可能性が高く、早急な対応が必要です。
コケやカビの発生原因
外壁にコケやカビが発生する原因は、湿気です。
外壁の防水機能が低下すると、外壁材が湿気を吸収しやすくなり、コケやカビが繁殖しやすい環境になります。
コケやカビは、外観を損なうだけでなく、外壁材の劣化を促進する原因にもなります。
また、カビはアレルギーの原因にもなるため、注意が必要です。

放置期間で何が変わる?劣化の進行
5年後の外壁
外壁塗装後、約5年が経過すると、塗膜の防水機能が徐々に低下し始めます。
外観上は大きな変化は見られないかもしれませんが、色褪せやツヤの低下がみられることがあります。
また、日当たりの悪い場所では、コケやカビが発生し始めることもあります。
この時期は、定期的な点検を行い、劣化の兆候を早期に発見することが重要です。
10年後の外壁
外壁塗装後、約10年が経過すると、チョーキング現象やひび割れが目立つようになります。
塗膜の剥がれや膨れも発生することがあります。
また、コケやカビの繁殖が広がり、外観を損なうだけでなく、外壁材の劣化を促進します。
この時期は、早急に外壁塗装を検討する必要があります。
15年後の外壁
外壁塗装後、約15年が経過すると、外壁の劣化がさらに進行し、雨漏りのリスクが高まります。
外壁材の腐食やシロアリ被害も発生する可能性があります。
この状態まで放置すると、外壁塗装だけでなく、外壁材の張り替えや構造部分の修繕が必要になる場合もあります。
修繕費用も高額になるため、早めの対策が重要です。
FAQ(よくある質問)
Q: 外壁塗装の費用はどのくらいかかりますか?
A: 外壁塗装の費用は、塗料の種類、塗装面積、業者によって異なりますが、一般的な住宅の場合、約80万円〜150万円程度が目安となります。
Q: 外壁塗装の耐用年数はどのくらいですか?
A: 外壁塗装の耐用年数は、塗料の種類によって異なります。
アクリル塗料は約5年〜7年、ウレタン塗料は約8年〜10年、シリコン塗料は約10年〜15年、フッ素塗料は約15年〜20年が目安となります。
Q: 外壁塗装の色選びで注意することはありますか?
A: 外壁塗装の色選びは、建物の外観を大きく左右するため、慎重に行う必要があります。
周囲の景観との調和、汚れの目立ちにくさ、紫外線による色褪せなどを考慮して色を選ぶことが大切です。
まとめ
外壁塗装をしないと、雨漏り、害虫発生、建物の寿命を縮めるなど、様々なリスクが生じます。
外壁の劣化サインを見逃さず、定期的な点検とメンテナンスを行うことが重要です。
適切な時期に外壁塗装を行うことで、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持することができます。























